没後30周年記念 リャド大回顧展 王室に讃えられた、真の印象派 入場無料/絵画展示販売会

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J. Torrents Lladó
ホアキン・トレンツ・リャド

20世紀を駆け抜けた、
現代の印象派。

joaquin
torrents
llado

ホアキン・トレンツ・リャドは1946年、スペイン・バダローナ生まれ。若くして才能を発揮し19歳で
サン・ジョルディ美術学校の助教授に推薦される。1974年頃からデンマークのヘンリー皇太子やベネディクト王女、
スウェーデンのクリスティーナ王女などの肖像画を制作し、1988年にはパリのジャーナリスト協会が選定する
“パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー”に選出される。1990年に日本での初来日個展を開催。
その後も創作を続けるかたわら美術学校を主宰するなど精力的な活動を続けるが、
初来日からわずか3年後の1993年秋、マジョルカ島パルマで急逝、47歳の若さだった。

ホアキン・トレンツ・リャドは
本物の画家だ。

リャドはヨーロッパ各国の王室をはじめ、国際的な写真家であるデイヴィッド・ハミルトンやヘルムート・ニュートン、女優のシルビア・クリステルなど多くの著名人と親交を深め、また、彼らの求めに応じて肖像画を制作しました。スペインのデーヤに住み、リャドと親交があったイギリス生まれの著名な詩人ロバート・グレイブズは、リャドの作品カタログにこのような一文を贈っています。「ホアキン・トレンツは画家だ。多くの画家は自分が画家だと思っているだけだが、ホアキン・トレンツは本物の画家だ」。

1973
《スタット公園の庭》©J.Torrents Lladó Foundation

喝采と興奮、そして感動。
スペインでの初個展。

スペインの首都マドリッドのギャラリーで開催されたリャド初の全国規模の個展。訪れた美術評論家たちは、強い明暗を自在に操る高度な技法、豊かで深い陰影を生み出す色彩、躍動感にあふれた劇的な描写に強烈な印象を受け、そこにスペインが誇るバロック絵画の伝統を見出したのでした。美術評論家たちは皆一様に、この新しい画家への賛辞を惜しみませんでした。

1974
《ロルカの詩Ⅱ》©J.Torrents Lladó Foundation

スペイン国王夫妻を魅了した、
現代のベラスケス。

17世紀に活躍したスペイン美術界の巨匠ベラスケス。幼い王女マルガリータの肖像画で有名な宮廷画家であり、当時、国王の肖像画を描くことを許された唯一の存在として「画家の中の画家」とも称されました。そして20世紀を生きたリャドもまた、肖像画の世界に偉大な足跡を残しました。スペイン国王夫妻をはじめ、デンマークのヘンリー皇太子やベネディクト王女、スウェーデンのクリスティーナ王女、モナコ公国のカロリーナ王女などヨーロッパ各国の王族の肖像画を次々と手がけ、人々から「現代に甦った20世紀のベラスケス」と謳われました。

1978
《トリニダッド・カンピン2》©J.Torrents Lladó Foundation

芸術の都パリが絶賛し
栄誉を与えた、稀有な才能。

1988年、パリのジャーナリスト協会はホアキン・トレンツ・リャドをその年の“パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー”に選出しました。この賞は国際的に活躍した個人のクリエイティヴワークや創作活動を賞賛して贈られるもので、リャドは画家としての創作活動以外に、グラフィックデザインや舞台美術などにも特別な感性を認められています。この栄誉を受けたスペイン人のアーティストとしてはミロ、ダリに続き史上3人目の受賞となりました。

1988
《カネットの夜明け》©J.Torrents Lladó Foundation

最新の版画技法が再現する光と影、
卓越した技術。

1990年11月、リャドの日本で初めての個展は「マジョルカの光と影」と題され、72点の風景画と7点の肖像画からなるコレクションで開催。リャド自身初の試みとなった新作シルクスクリーン版画の数々は、多くのアートファンを一瞬で虜にしました。以来、没後30年を迎えた今もなお、より原画に近づけることを目的とした最新の版画技法によって生み出されたリャド版画は、高度な原画再現性と完成度、リャド作品ならではの特別なエネルギーで見る者を魅了し続けています。

1990~
《LA ALHAMBRA》©J.Torrents Lladó Foundation
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大回顧展開催を記念し
最新版画《庭》をリリース。

画面中央の窓枠からあふれ出るように咲き競う花々。絵筆の勢いを残すリャド独特の荒々しい筆致は、まるで色彩の奔流が見る者に迫ってくるかのようです。
それぞれの花が互いを引き立てながら、キャンバスに美しい色彩の交響曲を奏でる《庭》。
分厚く塗り重ねられた油絵具の質感、画面全体から漂う圧倒的な臨場感までも最先端の版画技法を駆使して再現した最新版画を、ぜひ会場でお確かめください。

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release
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《庭》©J.Torrents Lladó Foundation

光と色彩を使って
感情を描いた父。

message

トレンツ・リャドは、常に新しい描き方を工夫していました。
画家として独自の視点を持っていて、皆様がよくご存知のように独特の光の描き方、立体的な筆使いを駆使し、躍動感にあふれた特別な絵画を模索し続けていました。父は光をとても重要視していましたが、それと同じように自らの心の動きや感情をキャンバスに残そうと努力していました。光と色彩を使って感情を描こうと闘っていました。
私にとって父の絵は、風景画だけでなく肖像画でさえも父自身の心を描いた心象風景と言えるものなのです。
日本のアートファンの皆様、この特別な展示会にぜひ足をお運びください。そして、父トレンツ・リャドが作品に込めた感情や意志の力、そのエネルギーをご自身の心で受け止めてくだされば幸いです。

J.トレンツ・リャド財団理事長
マリア・トレンツ・サンドバーグ
photo:DAISUKE YAMASHITA

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新作公開を記念して、ご来場者様全員に
リャドのオリジナルアートカードをプレゼント。
更に、ご来場予約特典として限定カタログを差し上げます。
皆さまのご来場を、こころよりお待ちしております。

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